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中間テスト問題校了 [日常(学校)]

毎年この時期は、中間考査が行われる時期です。

私は、担当科目(高校2年の「英語Ⅱ」)の責任者なので、各担当者から集めた問題を合体させて、書式を整えて、1つの試験に纏め上げる「編集長」みたいなことを、毎テストごとにやっています。今回も、いろいろといじくりまわして、一昨日、ようやく問題作成が終了いたしました。

何はともあれ、校務多忙ななか、作問いただいた各担当者の皆様には、厚く御礼申し上げます。

、今回提出された問題を見ていると、「編集長」として対処に苦慮するものが散見されたのが、きわめて遺憾でした。いくつか例を挙げてみましょう。

まずは、「構成概念妥当性」が???な問題。長文問題というのは、本来は「リーディング力」をtapするものである(ということになっている)はずなんですが、今回頂いたものは…こんな感じの問題です。

This gives us a (1)basis to (2)suggest that the terrorist attacks carried out in Uzbekistan were schemes masterminded by international terrorist organisations. (BBC News より)

問 下線部(1)basisの複数形、下線部(2)suggestの名詞形を答えよ。

ポイントは、「複数形にすること」および「名詞形にすること」と「テクストから意味を取り出す作業」とは一切関係が無い、ということです。まあ、はっきり言って、意味不明です。

もうひとつの事例を。こんな感じです。

A London property (3)that had previously been rented out was designated as his second home from later (4)that year, he said. (BBC News より)

問 下線部(3),(4)のthatと同じ用法のものを次から選びなさい。(選択肢は省略)

微妙です。長文問題では、これ以外は部分和訳と単語の英訳ぐらいしか出題されていないことを考えると、やっぱり残念な感じもします。 

出題ポイントの重なりもありました。もちろん、複数の人間が個別に問題を作るわけですから、そこで重なりが出ることは、十分理解できることです。しかし、理解不能なのは、同一担当者が作成している部分で、テスティングの世界で言うところの「独立性」が確保できていない項目が大量発生しているところなのです。

たとえば、書き換え問題のなかに、以下の2つのような問題がありました。

It is said that this painting is a kind of map = This painting (is) (said) (to) (be) a kind of map.

It is reported that he was sick in bed. = He (is) (reported)(to)(have)(been) sick in bed.

問 2つの文が同じ意味になるように(     )に単語をいれなさい。ただし、(       ) のみ

  答えなさい。

これ、どうなんでしょうね。(A)はbe said to~への書き換え、(B)だと、完了不定詞をポイントにしてるんだそうです、作成者曰く。でも、こんな出題の仕方だと、結局はbe said / reported toへの書き換えができなければ、自動的に2問とも不正解になってしまいます。ならば、2つ目の英文を使って完了不定詞を問う意味がわかりません。上の2つは試験問題として並存する意味はあまり無いと思います。

しかも、上の書き換えに限って言えば、もっと根本的な問題を抱えていて、実は!教科書の文法ポイントにはいっさい記述がない=重点指導事項にはなっていない、という…。

あとは、長文の和訳問題が訳せると自動的に、別の文法・語法問題も正解できてしまう、という語彙レベルでの重なりも。問題の整合性のチェックをしていただきたかったのですが…。

というわけで、編集作業においては、大幅に削除および改題、および配点調整をさせていただくことになりました。そして、完成後の全員でのチェックでは、

「あれ、問題、変えたの?」

と、予期したとおりの反応が。なので、accountability(説明責任)を果たすべく、これまで書いてきたようなことをお話しましたが(もちろん、言葉を慎重に選んだつもりです)、何だかあまり伝わっておらず、先生方、ちょっとご機嫌を損ねてしまった様子で黙り込んでしまいました(最終的に了承は得ましたが)。

皆様、申し訳ありませんでした。本当に…。私としては、先輩方に作り直せ、とは言えないので、自分の意見を述べた上で、対案を提示させていただいたつもりだったんですけれど…。

※ 問題例の英語は、説明のための例として使ったもので、実際の出題とは異なるものです


ちょっと気になる英文法 [言語学]

私が担当する高2では、文法・語法の問題集として、桐原のNext Stageを持たせています。類書を色々見た中で、指導者として自分が使いやすそうという、甚だself-centredな理由で採択しました(生徒の皆さんゴメンナサイ)。そのなかに、次のような問題が掲載されています。

  Five months (   ) time to carry out the plan.
     (1) are too a short             (2) are too short a 
     (3) is too short a               (4) is too a short

さて、どれを入れましょう…一応、正解は(3)です。

正解の根拠は、「時間・金額・距離・重量を表す語が主語の場合、形は複数形であっても単数扱い」(あとは、「too+形容詞+ a +名詞」)とされています。たいていの文法書にある解説のとおりで、これについて異論はまったくありません。

、果たして、先に挙げたような語法問題で正誤を問うような絶対的な規則といえるのかどうか、私には疑問です。

というわけで。いま目の前にあるPEU(3rd)をさっと調べてみると、このような説明と例が示されています。

Amounts and quantities: When we talk about amounts and quantities we usually use singular determiners, verbs and pronouns, even if the noun is plural.
 ・ Where is that five pounds I lent you? (NOT Where are those five 
     pounds...?)

 ・ Twenty miles is a long way to go.
 ・ We’ve only got five litres of petrol left. ~ That isn’t enough

'usually use...'といっているところが何ともいえませんね。それに、最初のwhereの例には、誤用例が載っているのに、残りの2つについては、どういうわけか複数の形についての言及がありません。何故なんでしょうか…。

この用法について、我が心の拠り所、「英文法解説 改訂三版」の記述を要約すると、

単数に扱われる数量の複数表現: まとまって1つの単位とみなされる。
 例)Forty miles is a good distance./ Twelve years is old for a dog.

時の経過を言う場合、years, months, days, hours などは、複数で扱われる。
 例)Five years have passed since he left home.

ここまでは、ごく基本的な内容なのですが、注釈(解説)として、

ただし、次のような例は10日という実数を問題としており、複数扱い。
例)If you have German measles, ten days are necessary to recover.

という指摘が見られます。「ロイヤル英文法(改訂新版)」にも同様の記述があって、

実際に支払われる金額や経過年数の数量そのものに関心がある場合には、動詞は複数形を用いることがある。
 例)Three dollars were paid for the old coin. / The first five years are
     the hardest.

以上、手近にあるレファレンスしか参照していませんが、これらの記述から、「基本は単数扱いであるが、実際に単複どちらを選ぶかは、話者の関心や文脈に依存している」ということぐらいは言えそうです。

これを確認するため、ネット上にある実例で、ある程度信頼の置けそうなテクストを2つ見てみることにしましょう。1つ目は、CNNより。

"Beyond three days, there are some suggestions that it could make a turn and head north. But three days are a long time in the weather world," Blake said. 
 (出典:http://edition.cnn.com/2002/WEATHER/09/22/isidore/index.html

この例では、「3日間」という実数が文脈上重要なわけで、複数扱いということなんでしょう。同様の例として、カナダの某大学の学部長挨拶を引いておきます。

Recently our Department has celebrated its 25th year of existence. Twenty-five years are a long time in computer technology. In just these 25 years, the power of computers has increased 100,000-fold. Computer technology, software and hardware, has now invaded nearly all areas of human activity. 
 (出典:http://www.mun.ca/computerscience/head_message.php

このほかにも様々な例を発見することができ(とはいえ、googleを使った簡単なリサーチなので、細かい点については個々の事例を精査しなくてはいけませんが)、「複数扱い」が現象として存在していることは確認できました。

さて、ここで最初に挙げた文法問題に戻りましょう。Five months is too short a time to carry out the plan. この問題文において、選択肢の'are too short a...' は完全に「誤り」としていいのでしょうかねぇ…。


GW完全休業(4年ぶり?) [思ったこと]

私が、中高教員としてフルタイムで働き始めて、はじめての連休完全オフです。これまでは、部活動の合宿、試合、練習で1日たりともまともに休めたことがなかった(もちろん、授業をつぶすことはできないので代休もない)ので、ようやく普通の社会生活が営めている感じがします。

今年度は、これまでと違って、クラブの部長(正顧問)になったので、スケジュールを含め一切を自分の裁量で決められるようになったんですね。私のクラブは、公式戦がない限りは、日曜祝日は活動していない(というか、させていない)うえ、この時期、公式戦もないので、完全休業ということになるわけです。

一応、地区大会や全国大会への出場をかなり本気で目指している体育系クラブではあるんですけど…。

他の体育系クラブは、合宿に出たり、練習をしたり、他校と練習試合をしたり、この4日間は毎日活動盛りだくさんなので、それと比較すると…うちの部の実態はかなり批判?も浴びそうですかね笑。

ただ、私自身は、せめて休日ぐらいは「学校」という世界から生徒を解放し、それぞれの家庭に戻すこともある意味では健全なのではないか、と考えていたりしますので、しばらくは今の方針を変える気はありません。

ここで、じつは部長が休みたいだけじゃないの?なんてツッコミは入れないでください!理念を自ら実行に移しているということで…笑。

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